大学院を休学します(事務手続き編)

Posted by KFTamang on Saturday, February 29, 2020

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休学の報告

タイトルの通りですが、2020年3月をもちまして東京大学大学院 理学系研究科 物理学専攻の博士課程を休学することにしました。 その経緯とこれからの計画については「大学院を休学します(理由編)」に書きました。 この記事では、休学を考えている人の参考になるよう具体的な手続きを説明します。

免責事項

なお、これから述べることは私の実例を紹介するものであり、同じ手続きを踏んだとしても同じ結果は保証されません。 実際に休学手続きを進める場合は、自己責任で規則などを確認したうえで実行してください。

必要書類

東京大学理学系研究科を休学するためまず最初に必要なことは、自分がどの休学事由に該当するかを調べることです。 物理学専攻ホームページの各種届出用紙に置いてある 休学手続きについて によると、休学が認められる事由には

があります。 上記以外とは育児・出産、近親の介抱・介護、ボランティア活動などが当てはまりそうです。

この中でも最もよく使用されるのは、経済的理由でしょう。 なぜなら、経済的理由というのは具体的に金額の基準などがある訳ではなく、 収入などを具体的に申告する必要がないからです。 私も経済的理由を休学事由としました。 実際、就活するというのは不安定な経済的状況を脱し、安定的収入を確保するために必要な行動という意味で、 休学を正当化するのに十分な経済的理由だと思います。

さて、休学事由が定まったら必要書類を準備します。 どの事由でも休学届が必須です。 それに加えて、海外への修学・学術調査の場合は計画書や入学証明書など、病気の場合は診断書が必要です。 そして経済的理由の場合は、書式自由の理由書が必要です。 (その他の場合は事務か教務へ聞きましょう。個人的には教務の方が親切に教えてくれます。)

この理由書に何を書けばいいのかいまいち悩むと思いますが、事務的に必要であろう事柄と 経済的に困っていて休学して何をするのか簡潔に書けばいいと思います。 私は理由の部分は2,3行しか書きませんでしたが問題ありませんでした。 その場でチェックされて受理されれば、特に弾かれることはほぼなさそうに思われます。(根拠はありません。) これを物理教務に持っていって手続き終了です。

休学手続きのポイント

休学届には休学の時期と、指導教員のサインが必要になります。 時期は学期の開始日になるでしょう。 指導教員のサインについては、指導教員が理解のある人ならば事前に話を通しておきましょう。 しかし、どうしても話が通じない指導教員ならば、音声・メールの書面など集められるだけの証拠を集めてからハラスメント相談室へ行きましょう。

注意事項

注意してほしいのは書類を提出する時期です。 休学は基本的にセメスター単位で行われるので、例えば4月から休学するためにはその前の2月ごろに書類を提出している必要があります。 そうしないと、前期は通学扱いになり授業料を払う必要ができてしまいます。 気をつけましょう。

なお、具体的な締め切りはおそらく毎年違うので、個々で確認してください。 もし締め切りを過ぎても1日くらいならなんとかなることもあるので、諦めず教務に相談してみましょう。 (無理と言われたらあまり食い下がらないようにしましょう。明示されていた締め切りを守れなかった非はこちらにあります。)

以上のことに注意して、素敵な休学ライフを手に入れてください。


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