プロ意識について

Posted by     "KFTamang" on Saturday, April 3, 2021

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自分の考えるプロの在り方

仕事の新人研修で、プロの在り方とはというのを考えました。 せっかくなので書き残しておこうと思います。

Know what one’s doing

英語にはKnow what one’s doing/talking aboutという表現があり、これは端的にプロの在り方を示していると思います。 例えばHe knows what he’s doing/talking about.というように使います。 意味はそのまま、自分が何をしているかわかっている、というようなものですが、日本語で言った時よりもかなり強く 肯定的にほめるニュアンスを持ちます。

自分が何をしているかわかっているというのは、結構ハードルが高いです。

大きなスケールでは、自分がやっている仕事の大目的は何なのか、その大目的の背景にはどのような歴史的流れがあるのか、 他のグループはどのようなことをやっていて自分たちとはどのような違いがあるのか、時間的空間的そうほうで把握していること。

小さなスケールでは、大目的に向かうためにどのように具体的な行動にブレークダウンするのか、なぜ他のやり方でなくそのやり方なのか、 技術的な詳細まで把握していること。

つまり大きなスケールから小さなスケールまですべてのスケールで、そのスケールにあった理解をしていること。 これがKnow what one’s doingの状態です。

この状態に至るためには、たくさん勉強すること、先人の話をよく聞くこと、取り組んでいる作業に真剣に向き合い頭を使うことが必要だと考えています。

神は細部に宿る

もうひとつ自分がプロに必要だと思うことは、泥臭い作業を手ずから行うことです。

多くの具体的作業は煩雑で細々とした準備にかなりの時間を使います。 例えばソフトウェアであればドキュメントを調べたり、ハードウェアだったらジグを作ったりです。

しかし、この事前準備が作業を手際よく終わらせるのに重要であったり、もしかすると実は本質的に重要なことが隠れていたりします。 そういうことに気づくには、具体的に手を動かして作業をこなすほかありません。

プロフェッショナルの流儀で宮崎駿が言っていた、「大事なものはたいていめんどくさい」というのはそういう意味なのだと思っています。

よく読み、よく手を動かし、よく話す

上で述べたプロに近づくには、これしかないのかなと思います。

よく読み、よく手を動かし、よく話す。

簡単になれないからこそ、プロフェッショナルです。


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